居合道の稽古日記

居合道を学ぼうとする方の中には他の武道を長い間学んでいたという方も結構いらっしゃいます。例えば、合気道や空手道の三段や四段という方もいらっしゃいました。

ほとんどの方は以前習っていた武道もしくは現在平行して学んでいる武道のことは口には出さず、居合の初心者であるという姿勢で学ばれています。

しかし、たまに他の武道の経歴を捨てずに居合を学ぼうとする方がいらっしゃいます。

居合の先輩（例えば二段）より、自分のほうが武道の経歴（例えば三段）では上であるというプライドがあると、それが邪魔をして先輩のアドバイスを素直に聞けません。

私は、もし新しい武道を学ぶのであるならば、他の武道の経歴を捨てて、一年生として始めるべきであると思います。自分の武道に対する考え方をしっかりと持っているのは良いことであるとは思いますが、まずはとにかく先生や先輩の言うことを素直に聞いて実践するべきです。

逆に自分のフィルタを通して物事を考えてばかりいると新しいことを学ぶ意味が薄れてしまうと思います。